TOPICS

distance2

2021/油性木版画

commentary

カメラとインターネットの進歩によって私たちは会ったことのない人とも会ったことがある人とも、同じように距離に関係なくコミュニケーションが取れるようになった。それは一度、生身の体からデジタルデータという情報的な存在に置き換わることで可能になる。その変化したものは音声のみだったり文字となったりそのまま動画として実際の状態に近いものだったり様々だ。誰かとやりとりをする時、自身は変わらないが、相手にとって私は複製され抽象化された記号のような存在になっている。 見方によってはもうすでに私たち全てがメディアに登場するキャラクターであるのかもしれない。

戻る