小学校の近くに、もうやっていない商店がある。中を覗いてももう物置になっていてどのようなものを 売っていたのかを知ることはもはやできない。 漫画を読んでいると時々その世界の建物に興味を惹かれることがあって中に入ってみたくなる。 だが、たとえページを触ってそこに描かれたドアを開こうとしても描かれている以上のことを知ることは出来ない。 それでも我々は描かれていない部分も自らの想像で補って存在を認識する。 そう考えると知ることができない事や物は空想でもって自由な情報を与えてくれているのだと考えることができる。