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未確認飛行ホットケーキ

2018/水性木版画

commentary

ホットケーキを焼く時に、無精してボウルから直接フライパンに注いだら得体の知れない姿になった。材料や調理方法はホットケーキの筈なのに。その時私は世界のよくわからないものは全てホットケーキで表現できないだろうかと考えた。背景について、「現代は拡張現実なんていわれているけど、本当に拡張しているのは私の妄想の方なのでは?」という考えにとらわれた。そのアプローチとして、生活圏にて私が歩いて体感を伴った場所を撮影して背景に使用し、そこに漫画的な空想上の人物と得体の知れないホットケーキを落とし込む事で「現実は本当に拡張しているのか問題」に迫ろうと試みた作品である。

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